7月・8月は霊魂の活動が非常に活発になります。お盆には死者の尊厳にも思いをはせ、敬意を持って過ごしましょう。

プロフィール

自己紹介

はじめまして。

わたしは当ブログサイトの管理人、大国 節と申します。

生まれも育ちも旧出雲国という生粋の出雲人です。

もともとは筋金入りの仏教徒でしたが、ふとしたことから神道家の道を歩みはじめ、気づけば15年が過ぎました。

随神道(かんながらのみち)の奥深さに触れてはおそれおののくということを繰り返すばかりの毎日です。

ブログ開設のいきさつ

27歳の頃、人生に行き詰まり感を覚えたわたしは日々悩んでばかりいました。

ある朝、少しでも気分を変えようと思い散歩に出かけたときのことです。

とある神社の前に差し掛かったとき、どういうわけかその神社に立ち寄りたいという耐え難い衝動にかられ、わたしは吸い寄せられるように参道へと立ち入りました。

参道の先にある随神門(参道と境内とを区切る門)の向こうには、銀色に輝く白砂に囲まれた厳かな社殿が、新緑と美しい青空を背景に鎮座していました。

随神門をくぐったわたしは、その光景のもつ荘厳さと美しさ、また、温かみや優しさにも似た気配にすっかり心を奪われて、誰もいない境内に立ち尽くしたまま時間が止まったかのような錯覚に陥りました。

そのとき、突然ニャーンというネコの鳴き声が聴こえてきました。

驚いてあたりを見回すと、わたしの足元に一匹のネコがいます。

ネコは、わたしの足元を数回ぐるぐると回ると立ち止まり、ニャーンと一声あげてから拝殿へと向かって歩きはじめました。

わたしは、そのネコが「さあ、こっちにいらっしゃい」と言っているような気がしました。

ネコに従って拝殿に進み、ご祭神に挨拶を済ませ、では帰ろうかと振り向くと、ネコは先ほどの随神門の脇に戻って座っていました。

わたしが随神門まで戻ると、ネコはニャーンと一鳴きしてからわたしを先導するかのように参道を下りはじめました。

鳥居のところでネコと別れたのですが、わたしは「今日のこの出来事は偶然ではない」と感じました。

それから数日後の昼過ぎ、わたしのもとに不思議なメッセージが届きました。

突然天井に巨大な「知」という漢字が浮かび上がり、それがドーンとわたしの胸に落ちてきたのです。

続いて大きな「足」という文字が浮かび上がると、これも同様にわたしの胸に飛び込んできたのでした。

とっさの出来事にわたしは混乱しましたが、それが「足るを知る」という意味であることはすぐにわかりました。

そして、「おまえはすでに十分に満ち足りているということを知らなければならない」といわれているのだと直観しました。

それからというもの、わたしのもとへは頻繁に不思議なメッセージが届けられるようになったのです。

「知足さん」と「国譲り神話」

わたしは、このメッセージの送り主に「知足さん」という名前をつけました。

知足さんと出会ってからというもの、わたしはたびたび届けられる説示に学び、励まされ、勇気づけられながら、さまざまな困難を克服し、希望を取り戻して、なにごとにも積極的に挑戦するようになりました。

知足さんは、わたしの問いかけに対して、直接的に応答してはくれません。

ほとんどの場合、知足さんは抽象的で間接的な説示をもたらしてくれるにすぎません。

また、知足さんは、わたしがラクをしたり、トクをするような説示を与えてくれることもほぼありません。

むしろ、わたしを茨の道へと誘っているのではないかと思うほどです。

ある日、知足さんから「国譲り神話」に関するある説示が届きました。

古事記の伝えるところによれば、「国譲り」とは、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ。出雲の神。)が自らの治める葦原中国(あしはらのなかつくに。地上を表す。)を天照大御神(あまてらすおおみかみ。天を治める神。皇室の祖と伝えられる。)に譲り渡したとされる神話です。

知足さんは、この「国譲り神話」の中に、日本人が学ぶべき大切な事柄が秘められているといいます。そして、「国譲り神話」に学ぶことにより、人は困難を克服し、より良く生きることができるとも伝えています。

このブログは、知足さんからもたらされた説示を参考に日本神話、とりわけ国譲り神話を中心に紐解き、そこから人生をよりよく生きるうえで有用な知恵を見出し、縁ある方にお伝えすることを目的として開設したものです。