梅雨が明けるといよいよ夏本番です!
子どもさんや学生さんは夏休みが始まりますし、なんともいえない解放感に包まれる時期ですね!
さて、夏といえば「肝試し」です。
今シーズンも、週刊誌やテレビのワイドショーでは全国の心霊スポットがとりあげられはじめています。
わたし
肝試しは日本の暑い夏を涼しく過ごすための工夫のひとつですし、それ自体が日本の夏の風物詩となっています。
そのため肝試しに適した雰囲気をもつロケーションが珍重されるのも、ある意味では当然のことかもしれません。
ところで、肝試しには、近所のお墓でやるような比較的安全性の高いものから、いわくつきの心霊スポットで行われるような危険なものまで、様々なレベルのものがあります。
今回は、いわゆる心霊スポットへ肝試しをしに行ってみたいと考えている人のために、あらかじめ知っておいていただきたい基本的な知識を解説します。
特に、その危険性については十分に知っておいていただきたいので、これでもかというほど説明しています。
さらに、どうしてもお出かけになる際の心構えと必要な準備品についてもあわせて説明しています。
この解説記事は知足さんからの指示により執筆したものではなく、わたしが自分自身の経験に基づいて書いたものです。 ただし、本文中には知足さんのコメントを一部掲載しており、またかつて知足さんから教わった知識も取り入れて書いています。
わたしの周囲では、その場のノリで心霊スポットといわれる場所に出かけて危ない目に遭う人が毎年何人か出ます。
この記事が、真夏の夜のひとときの安全で現実的・倫理的な行動につながる一助になることを祈っています。
もくじ
どうしても行くのですか?
この問いかけが無意味であることくらい、わたしも知っています。
でも、ここであえてお尋ねしておきます。
「どうしても行くのですか?」と。
ここで、「行こうかどうしようか」と迷われる方、そして「行きたくない!」という明確な意志をお持ちの方。
肝試しにも心霊スポットにも「行かない」「近づかない」が正解です。
人間の本体は「魂」ですから、ある場所が自分にとって良い場所なのかどうかくらいのことを判断することは造作もないことなのです。
「イヤだな」「おかしいな」と感じるときには、その場所から静かに立ち去るか、そのような場所にはそもそも近づかないようにしましょう。
夏の楽しい過ごし方はほかにいくらでもありますよ
わたし
心霊スポットとされる場所には近づくべきではない
本物の「心霊スポット」に出かけ、本物の「霊現象」を経験したわたしが断言します。
心霊スポットといわれる場所には、みだりに近づいたり立ち寄ったりしないほうがいいですよ。
もう一度いいますね。
いわゆる「心霊スポット」としてふだん人々から避けられているような場所には、興味本位で侵入することは避けるのが賢明です。
知足さんも「人に忌避される場所にはそれなりの理由があるのです。そして、人が去った後、そのような場所には進むべき道を見失った魂が集まることが多いのです」といっています。
体質によっては、心霊スポットにいる霊魂と通じあってしまい、連れて帰ってきてしまうこともありますから注意が必要です。
知足さん
わたし
そこは立ち入りOKの場所ですか?
「行くな」といっても無駄のようですね。
わたしも若い頃は人の忠告に耳を貸すこともなく心霊スポットを駆けめぐっていたのでその気持ちはよくわかります。
これ以上は引き止めません。
ですが、ひとつ確認を。
今行こうとしているその場所は、誰でも自由に立ち入ることが許されていますか?
肝試しの場所は、
時間に制限なく立ち入りを認められた公園や墓地など、広く公開されていて誰でも自由に出入りすることができ、
肝試しを実施しても他人に迷惑をかけることがなく、
万が一の事態が生じた場合でも安全を確保できるところ
を選ぶことが大切です。
自由に出入りすることが認められている場所や施設であっても、その場所や施設の目的や機能から考えて、そこで肝試しをすることが一般常識(社会通念や公衆道徳)に反する場合には、そこで肝試しをするのはやめておきましょう。
また、許可なく他人が所有・管理している土地や建物へ侵入するのはダメですよ。
わたし
「自己責任」という言葉をご存じですか?
「肝試し」も「心霊スポット」巡りも、自分の意志でそれを決行したあなたに全責任があることを忘れてはいけません。
だからこそ、迷うならやめる、そしてイヤなら断ることが大切なのです。
「心霊スポット」と呼ばれる場所では、予期せぬトラブルに巻き込まれることが少なくありません。
この場合のトラブルとは、人的・物的トラブルと霊的トラブルにわけられます。
人的トラブルの主なものとしては、
- その場所を訪れていた別の訪問者との間でいさかいが起こる
- その場所を生活拠点に定めて寝起きしている浮浪者などとの間でいさかいが起こる
などがあります。
また、物的トラブルには、
- 老朽化した建物の天井・床・壁などが崩壊したことによるケガ
- 建物内に放置されていたガラスの破片や釘などを踏み抜いたことによるケガ
- 山中にあるスポットの行き帰りの狭い山道で車の運転を誤って事故を起こす
などがあります。
心霊スポットの探索中にケガを負うというのは本当に大変なことでして、ちょっとのことでしたら応急処置で対応することもできるのですが、想定外の大ケガをしてしまうと文字通りお手上げとなってしまいます。
なぜなら、心霊スポットと呼ばれる場所や物件の多くは極端にアクセス性が悪く、そこに至る道も十分に手入れされていないことが多いため、救急車による救急搬送にとんでもなく時間がかかったりすることがあるからです。
また、警察や救援を呼びたくとも、そもそも携帯電話の電波が届かないこともしばしばあります。
これに対して、霊的トラブルとは、スポットやその周辺に存在している不浄霊などが憑依することによって引き起こされる現象のことで、
- 心霊スポットにおける物的・心的異常
- 心霊スポット退去時や退去後の物的・心的異常
などがあげられますが、その態様は不定であり、実に様々なケースがありえます。
わたし
このように心霊スポットでは物的・心的の様々なトラブルに遭遇するリスクがあります。
しかし、なにがあっても、原則としてすべては自己責任であるということを忘れてはいけません。
まずは心構えを
ここであらためていいますが、いわゆる「心霊スポット」とされる場所での肝試しは、本来すべきではありません。
これについては、知足さんも(現在の)わたしも同じ見解です。
なぜかというと、とにかくリスク(危険)が高いからです。
心霊スポットとされる場所の多くは、木々が生い茂る鬱蒼とした山中などに存在しています。
このような場所の多くは、打ち捨てられてから長い時間が経っており、物理的な危険のかたまりともいうべき状態になっています。
ですので、このような場所に接近する行為は、常に大ケガによる生命の危険と隣り合わせであることを覚悟しておく必要があります。
それだけではありません。
知足さんがいうように、このような場所は、現世に強い執着をもったままになっている魂や、進むべき道を見失いその場にとどまり続ける魂などの未成仏霊の住みかとなっていることがあります。
そのため、救ってほしい一心の霊が人間に憑りついたり、居場所を荒らされたと感じて怒った霊が人間に攻撃をしかけたりすることもあります。
さらに、やってきた人間を自分たちの仲間に引きずり込もうと狙っている霊がいることもあるのです。
これらの霊魂が起こす障り(霊障)は、わたしたちの人生に深刻な悪影響を及ぼすことがあります。
たとえば、身の回りの電気製品の故障や誤作動を引き起こすような軽いものもあれば、人間関係における深刻なトラブルや精神的異常を引き起こすような重篤なものもあります。
心霊スポットに関わるということには、このような諸々のリスクがつきまとう可能性があることを十分に想像することが大切です。
これだけは持っていこう
心霊スポットで発生するかもしれない様々なリスクの可能性を思い描くと、必要となる装備品がみえてきます。
どうしても出かけられるのであれば、次のものを持参されることをおすすめします。
あわせて、おすすめしたいアイテムもご紹介します。
心霊スポット巡りの携行品リスト
☑ 懐中電灯(安くて軽くて長時間使えるLED懐中電灯がおすすめ。2本持ちだとより安心)
☑ 懐中電灯の予備乾電池(わたしのおすすめはエボルタ乾電池です)
☑ 携帯電話(電波が届かない場所では役立ちません)
☑ 携帯の予備バッテリー(心霊スポットでは電池が速く減るという人も。電波状態が悪いと早く減ります)
☑ できるだけ底の厚い靴(登山用ブーツがあれば最高。サンダルは不可ですよ)
☑ 軍手(手のひら側はすべり止め加工がされグリップ力の高いものがおすすめ)
☑ 長袖シャツ+長ズボン(季節柄暑くて辛いが推奨したい)
☑️タオルやハンカチ(汗もふけるし、ケガによる出血時にも使える。清潔なものを)
☑ 虫よけスプレー(わたしのおすすめはむせにくいサラテクト)
☑ 応急手当セット(何回かお世話になりました。白十字の救急セットがおすすめ)
☑ あら塩(お清め用の必須アイテム。「粗塩」「あら塩」の表記のあるものを。)
☑ 水(肝試しの後に手を洗い口をすすぐのに使う。水道水でもOK)
「心霊スポット」にお守りや数珠まで持参してくる人を何人も見たことがありますが、これらのグッズは、通常の生活の中で生じうる予期せぬ危機から身を守っていただくために、あるいは、自宅やお墓でご縁のある御霊を供養するために使うものです。
仕事でそのような場所に足を踏み入れなければならない方ならともかく、興味本位で訪れる心霊スポットにこのようなものを持参するのはきわめて不遜な態度です。
それならば、そもそも心霊スポットなどに立ち入るべきではないのです。
持ち帰ってはいけないもの
逆に、心霊スポットからは絶対に持ち帰ってはならないものがあります。
それは「その場所やその付近に存在していたもの」です。
たとえば、スポットに置かれていた備品類、書類、金属類、石などは持ち帰らないでください。
その場にあるものをうっかり持ち帰ると窃盗罪などの犯罪となることもあります。
わたし
最後にひとこと
くりかえしますが、(現在の)わたしは、心霊スポットでの探索や肝試しはおすすめしません。
わたしの意向はともかくとして、もしどうしても心霊スポットに行かれるのであれば、その場所のルールを守り、近隣住民の住環境の平穏に気を配り、安全第一で、あくまでも「夏の風物詩!」といえる範囲で楽しんで(無事に帰って)きてくださることを願っています。
わたし
次回の記事では、心霊スポットなどにおける振る舞い方と肝試しを終えて帰宅する際の注意点などをお知らせします。
心霊スポットで肝試しをする前にやっておくべき3つの準備 心霊スポットへの道中と現地臨場の際の5つの注意点 家に帰るまでが肝試し!心霊スポットからの撤収と帰宅の際の心得とは Copyright secured by Digiprove © 2019 節 大国