年末の忙しさにイライラしっぱなしのわたしは、知足さんから「年内は腹を立てるな」といわれてしまいました。
それから2日間、できるだけ感情を波立たせないようにと細心の注意を払いながら過ごしたところ、思ってもみないような変化を体感することになりました。
もくじ
トラブルレスで週末へ
前回の記事(「イライラをコントロールするコツは「気づく」こと+「離れる」こと」)にも書いたのですが、知足さんから「いちいち感情を動かさないように」といわれてしまったわたし。
思案した結果、感情の動きを表すレベルメーターのようなものを思い浮かべながら2日間を過ごすことにしました。
気休めのようではありますが、意外な効果がありました。
感情の変化の初動を敏感につかめるようになり、感情の乱高下に巻き込まれる前に手を打ったという手応えを感じることができたのです。
感情の変動を監視・コントロールしていると、他人にはいつものわたしとは様子が違って見えるらしく、職場の同僚から「元気がないようだけど大丈夫?」などと声をかけられたりもしました。
ですが、そのおかけでこの2日間、わたしが感情的な波に巻き込まれ、振り回されることはほとんどありませんでした。
厳密にいえば、ついついイライラしそうになる状況はありました。
ですが、わずかな感情の変動を察知してイライラの原因から「離れる」ことに成功していたらしく、事なきを得たのでした。
わたしが一番驚いた変化は、この2日間、仕事でもプライベートでもトラブルが起こらなかったことです。
いや、トラブルがなかったといえば言い過ぎかもしれません。
業務上の緊急事態が発生しましたし、それ以外にも突発的なアクシデントが起こりました。
しかし、わたしを取り巻く周囲のすべての人々と状況がわたしを完全にサポートしてくれているのだと錯覚しそうになるほどに、あらゆる物事が円滑に進み、うまく収まったのです。
いつもなら、なぜかこんなときにこそイライラを大きくしてくれるはずの同僚や山積みの業務までもが、わたしを支える方向に動きました。
こんなことは入社して以来はじめてだと思います。
いつもなら仕事を終えて帰宅するとわたしはあまりの疲労で動けなくなるのですが、今のところはほとんど疲れを感じていません。
これも大きな変化です。
怒りではなく、感情全体の状態と変化を意識する
知足さんは、
怒りの感情そのものをなんとかしようとしてはいけません。
怒りに焦点を当てれば、怒りの感情がますます増幅し、あなたはその状況をあなたの現実として選び出すことになってしまいます。
といいます。
わたしにはその仕組みが今ひとつわかりませんが、どうやらこの宇宙にはそのような法則があるようです。
そういえば、「思考は現実化する」という有名なフレーズもありますよね。
そこでわたしは、「イライラ」や「怒り」といった感情を、わたしの感情を構成する「部分」かつ「状態」にすぎないものととらえることに決めたのです。
そして、このような「部分」かつ「状態」にすぎないものにわたし自身が支配されることを防ぐ方法として、感情の変動を注意深くモニタリング(監視)しようと試みたのでした。
時間差(タイムラグ)があることも
知足さんの教示を実生活に取り入れてみたところ、わたしとしてはすぐに満足のいく結果を得ることができました。
ですが、知足さんによると、感情のモニタリングやコントロールが実生活上に影響を及ぼすまでにはある程度のタイムラグ(時間差)が生じることもあるそうです。
また、その人が置かれている個人的な環境や精神(魂の意味か?)の成長度合いによって現実への作用の速度や程度に違いが生じるともいっています。
感情の監視とコントロールによって日常生活に変化が現れるまでには多少時間がかかるかもしれません。
ですが、「感情そのもの」に注目し、その変化をすばやく把握してフラットな状態に戻すように努力することで、「イライラ」「怒り」に振り回されることのない穏やかな日常へと確実に近づいていけるはずです。
あなたも今日から「感情」そのものとしっかりと向きあってみませんか?