7月・8月は霊魂の活動が非常に活発になります。お盆には死者の尊厳にも思いをはせ、敬意を持って過ごしましょう。

神社参拝の作法まるわかりガイド〈事前準備編〉

 

神社は、日本人の精神的支柱であり、心のふるさとでもあります。

天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀ることで有名な伊勢の神宮(三重県)には、なんと年間800万人を超える人が参拝に訪れるのだそうです。

あなたのまわりの人々も、お正月になるとこぞって初詣にお出かけになるのではないでしょうか。

ところが、神社参拝の仕方(作法)については自信がなく、見よう見まねの曖昧なままでお参りをしているという方は意外にも多いのです。

あなたはいかがですか?

 

当サイトでは、神社参拝がはじめての方、あるいは参拝の作法に自信がない方にも安心してお参りしていただけるように、神社参拝ガイドを執筆することに致しました。

このマニュアルは、知足さんから教わった知識と神道家歴十数年のわたし自身の経験・実体験に基づいて、わたしたち人間が神社および大神さまにどのように向きあえばよいのかをできるだけわかりやすく文章にしたものです。

あなたの神社参拝のひとときを意義あるものとするために、この記事を存分に役立てていただきたいと思います。

まずは、「神社参拝の作法まるわかりガイド〈事前準備編〉」と題しまして、神社参拝の事前準備や心構えについてご案内します。

 

※ 一般参拝(初詣やふだんのお参りなど)に関する作法をまとめた記事も書きました。

神社参拝の作法まるわかりガイド〈一般参拝編〉

参拝に適した時間帯




神社へのお参りに適した時間帯は午前中です。

午前中のうちでも、午前10時頃までに参拝にお出かけになることをおすすめします。

早朝の時間帯の参拝も非常におすすめです。

ただし、ほとんどの神社では早朝に清掃作業などを行っていますので、作業を妨げないように配慮する必要があります。

 

参拝は、どんなに遅くとも午後4時頃までには終え、日没の前後の時間帯は参拝を差し控えることをおすすめします。

※ 知足さんは、日没の前後数時間は人間の精神に非常に不安定な影響を及ぼす時間帯であり、この間の神社への立ち入りは慎むようにといっています。たしかに「逢魔が時」という言葉もありますし、季節によっても異なりますが、わたしは日没前後の2~3時間は神社に立ち入らないようにしています。

 

夜間の参拝は、神社の例祭日(お祭りの日)や年末年始などの特別な事情がある場合でなければおすすめできません。

もっとも、お仕事などの事情があってどうしても夜間に参拝する必要があるという場合は参拝されることもやむを得ないでしょう。

参拝当日の服装

神社参拝のときの服装について悩まれる方が多いのですが、正式参拝(昇殿参拝)の場合とは違い、一般参拝の場合にはそれほど服装にこだわる必要はありません。

必ずしもスーツのようなフォーマルな服装で出かける必要はなく、普段着でも大丈夫です。

※ とはいえ、フォーマルな服装で一般参拝へお出かけになることはとても素晴らしいことです。

ただし、短パンにサンダルのような、あまりにもラフな服装は好ましくありません

清潔な衣類を着用し、肌の露出は常識的な範囲内にとどめましょう(夏季の半袖シャツの着用などは問題ありません)。

 

神社によっては拝殿に進むまでに玉石や砂利などに覆われた未舗装の地面を歩くところもあります。

ハイヒールや厚底の靴を履いての参拝はケガのもとですので、できるだけ安全に動きやすい靴を選ばれることをおすすめします。

また、拝殿では、必ず帽子やサングラスをはずすことをお忘れなく(状況的に可能であればマスクもはずしましょう)。

 

神社は、そこに祀られる御祭神とあなたとの間で精神的な交流が行われるきわめて神聖な場所です。

あなたが御神前に進み出るときに、「これならば失礼にはあたらない」と心から自信を持つことができる身だしなみを心がけることが大切です。

わたしのおすすめは、
白いボタンダウンタイプのシャツ(ブラウス)ジャケットです。

ジャケットやパンツ・スカートなどは、
華美になりすぎないように注意しましょう。

 

服装は、必ずしも高価なものや新しいものである必要はありません。

今のあなたなりの心遣いがあれば、それが必ず御祭神に通じます。

参拝当日の持ちもの

  • 【必須】ハンカチ・ハンドタオル

清潔なものを持参しましょう色や柄を気にされる必要はありません。

  • 【必須】お賽銭

お賽銭の金額については諸説ありますが後述します。

  • 初穂料・玉串料・御榊料・御神前などのお供え料

これらはご祈念やご祈祷などといった正式参拝の場合に用意するのが一般的で、一般参拝の場合には特に必須のものではありません。

ですが、一般参拝の場合でも、「初穂料」や「御神前」などと表書きした封筒にお札を入れ、お賽銭としてお賽銭箱に入れることは丁寧ですし、特に問題はありません。

また、封筒に入れたお賽銭を賽銭箱に入れる場合には、表書きは必ずしも必要ではありません。

  • 古い御札(おふだ)やお守り

古いもの(一般的には授与されてから1年が経ったもの)をお返しする場合に持参します。

古い御札やお守りは、白い紙で包むか白い封筒に入れて古札回収箱等に納めるとよいでしょう。

納める際には、あわせて気持ち程度のお賽銭を御供えされることをおすすめします。

  • 御朱印帳とお礼の御供え料

御朱印を集めておられる方の場合です。

御朱印を頂く場合には御供え料を納めることをおすすめします。

また、お供え料は小銭で用意しておくと良いでしょう。

ちなみに、わたし自身は神社やお寺で積極的に「求める」行為を謹んでいるため、御朱印集めをしていません(これについては、ご自身のお考えしだいだと思います)。

お賽銭の額に正解はない

さて、お賽銭の額について気にされる方が多く、また5円玉や50円玉を入れるとよいなどのように諸説がありますが、お賽銭の額には特にこれが正解というものはありません。

我が家の氏神神社の宮司さんも「お気持ち程度で十分です」といつも言っておられます。

わたしは、そのときの自分が支出できるちょうど良い金額、具体的には、それを支出しても生活に支障をきたすことのない金額であり、かつ、そのときの自分の立場(社会的な地位や収入額など)を踏まえた上で神社維持のための個人的支出として社会通念上適度な金額であることが大事だと考えています。

 

わたしの場合を例にあげますと、

  • 定例的な一般参拝の場合   50円~300円程度
  • 初詣や記念日など特別な一般参拝の場合   300円から1000円程度

を一応の目安として、その時々のお財布事情にあわせて調整しています。

会社を経営するわたしの知人は、初詣(一般参拝)にはお賽銭として1万円の新札を封筒に入れて持参するそうです。

 

なんにせよ、大切なのは、あなたが支出される貴重なお賽銭に深い感謝の心が込められていることです。

無理のない金額を御供えし、末長く神社へのお参りを続けられるといいですね。

ご祈念などの御供え料と封筒の表書き

一般参拝の場合ですと、お賽銭として封筒に入れるお賽銭の金額はまったくの任意です。

では、正式参拝の場合のお供え料の金額はどの程度とするのが一般的でしょうか。

正式参拝のお供え料の金額については参拝者のお気持ち次第とする神社もありますし、参拝者が悩まなくてもいいようにとあらかじめお供え料の金額を設定している神社もありますので、ご祈念等を希望される神社にお尋ねになることをおすすめします(近年は多くの神社がウェブサイト上でも案内を掲出しています)。

なお、正式参拝(昇殿参拝)としてご祈念やご祈祷を受けられる場合には、封筒におおむね3,000円~1万円程度のお供え料を入れて納めるのが一般的です。

※ 金額について神社に問い合わせるのは失礼なのでは?と心配される方がおられますが、そのようなことはありません。まともな神社や神職の方であれば丁寧に回答してくださいます。

 

御供え料は、白い封筒に入れて納めます。

中には、豪華な水引き(飾り)がついたのし袋で納める方や、封筒の口を糊などで固く封印して納める方がおられますが、神社の事務的な負担を増やすことにもつながりますのでおすすめできません。

無地の白い封筒の中にお札を入れ(新札だとなお良いです)、封をせずに神社に納めればそれで十分です(封筒のフタをしっかりと折って封筒を閉じておきましょう)。

 

封筒の表書きには筆や太めのペンを使い、「初穂料(はつほりょう)」「玉串料(たまぐしりょう)」「御榊料(おさかきりょう)」「御神前(ごしんぜん)」「御供(おそなえ)」などの文言をタテ書きするのが一般的です(一般参拝のお賽銭を封筒に入れる場合には、表書きは任意です)。

特にこだわりがなければ、表書きは「御神前」としておかれれば間違いありません。

 

以前神社の宮司さんがお賽銭を開けられるのに立ち会ったことがありますが、白い封筒に「神恩感謝」とだけ書かれたものが入っていたことがあり、心がけの良い方がおられるものだと感心しました。

なお、封筒への住所や氏名の記入は、表書きの下か、封筒の裏側にお書きになるとよろしいでしょう(一般参拝のお賽銭を入れる封筒の場合には、住所・氏名の記入は任意です)。

参拝当日にしておくべきこと

身を清める

神社へ参拝する当日には、まず身を清めることが大切です。

川や海でくんだ水を使って身を清めるのが本来のやり方ですが、それはなかなか難しいことです。お風呂やシャワーを活用して身を清めればそれで十分です。

 

なお、季節にかかわらず水を使うのが本来の方法ですが、気温や体調に応じて適温のお湯を使うなどし、体に負担がかからないようにしてください。

身を清めるにはシャワーを利用するのがもっとも手軽で効果も高いのですが、
冬期など気温の低い季節には心臓に負担がかかりやすく注意が必要です。

脱衣所やお風呂場を暖めるなどの準備を入念に行い、
くれぐれもヒートショックなどを起こさないように気をつけましょう。

 

お風呂やシャワーを使うことが難しいときは、水やお湯で湿らせてからかたくしぼったタオルを使い、全身を拭き清めることもおすすめです。

 

もしもこれらの方法で体を清めることが難しいときには、

  • 手を洗う
  • 顔を洗う
  • 歯を磨く

の3つは最低限のお清めですので、必ず実行しましょう。

水分をとり、トイレをすませておく

神社参拝へ出かけるまでに、できるだけ新鮮な水分(水や白湯がよいです)をとり、トイレもすませておきましょう。

穏やかなこころで過ごすという心構えが大事

神社とは、自分自身の心と向きあうための場でもあります。

※ 知足さんは、特にこの点を強調されています。

ですから、怒りや悲しみのようにネガティブな心情をもったまま参拝に向かうことだけはなんとしても避けたいところです。

出かける前には家族との関わりの中で、また、出かけたあとは道中出会う人々との関わりの中で、あたたかく穏やかな心を差し向け、参拝が終わるまで、そして、その日一日が終わるまで、終始良い気持ちで過ごすことができるように意識的に努力することが大切です。

神社参拝へ出かけよう

ここまですれば、あなたが神社に参拝するための準備は万全です。

それではお参りにでかけましょう!

 

一般参拝(初詣やふだんのお参りなど)に関する作法をまとめた記事はこちらです。

神社参拝の作法まるわかりガイド〈一般参拝編〉

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