何週間ぶりかの休日を満喫していたわたしは、ふと思い立ってフラっと近所のコンビニエンスストアへと立ち寄りました。
そのコンビニはオープンしてまだ数年目の新しい店舗で、わたしのお気に入り店のひとつです。
ですが、その日のお店はいつもとは雰囲気が違っていました。
コンビニでのひと幕
わたしがお店に入ると、なんと男性のお客さんがそれはもう大変な剣幕で女性の店員さんを怒鳴りつけているではありませんか。
そのお客さんは、店員さんの仕事ぶりにケチをつけたり、「おれは客だぞぉぅ」と言いながらなにやら行き過ぎた要求を突きつけたりしています。
ギャラリーが増えるにつれて興奮の度合いが高まるのか、店員さんへの攻撃はみるみるエスカレートしていきます。
なにがあったのかはよくわかりませんでしたが、誰がみても、お客が店員さんを見下して日頃のストレスをぶつけているようしかみえなかったのでは?と思います。
コンビニエンスストアというのはわたしにとっては平和や安心の象徴のようなものなので、非常にいやな気分を味わいながら別のレジで会計を済ませ、店を出ました。
自分でその状況を選んだ?
もやもやした気分で帰宅して一息ついていたところ、知足さんがこのように伝えてきました。
「今置かれている状況は、自分自身で作り出したものなのです」
わたしは、知足さんがいったいなんのはなしをしているのかがわからなかったのですが、しばらくしてから「え?もしかしてさっきのコンビニの件?」と思いあたります。
とはいっても、その説示がさっきのコンビニ客大激怒事件とどう関るのかはさっぱり理解できずにいました。
すると数時間経ってから知足さんから、
「辛いと感じる状況にある人は、自らそうあることを選んでいます。
怒りに憑りつかれた人は、自らそうあることを選んでいます。
人は、好むと好まざるとにかかわらず、自ら選択することによって現実を作り出し、そこに身を置いているということを忘れてはいけません」
との説示が届きました。
わたしは、その中の「怒りに憑りつかれた」の部分を受けて、それがやはり先ほどのコンビニ事件に関する説示であることをやっと理解しました。
それを受けたわたしは、
「ん…?
『怒りに憑りつかれた人』というのはあのおじさん(男性客)のことだよなー。
でも、『辛いと感じる人』って誰? 店員さんかな?
今日の店員さんはたしかに辛そうだったから、間違いないだろうな」
という考えにたどりつきました。
知足さんは、コンビニ事件の店員さんもお客さんも、「自分で」あのような結果(辛い&怒り)を選択したとのだいいます。
あなたはどう思われますか?
次回もこのはなしの続きを書きます。