7月・8月は霊魂の活動が非常に活発になります。お盆には死者の尊厳にも思いをはせ、敬意を持って過ごしましょう。

心霊スポットへの道中と現地臨場の際の5つの注意点

お化け屋敷
「行こか戻ろか」で2時間審議しました

今回は、心霊スポットへの移動と、目的地での肝試し(探索)の実行のそれぞれの段階について、特に気をつけるべき点を説明します。

ご注意
この記事は、心霊スポットと呼ばれる場所への立ち入りをおすすめするものではありません。
わたしの周囲では、その場のノリで心霊スポットといわれる場所に出かけて危ない目に遭う人が毎年数人現れます。
この記事は、読まれた方が安全かつ現実的・倫理的な行動を選択される際の手助けとなることを目的として執筆したものです。

心霊スポットを訪れてみたいと考えている方はまずこちらの記事をお読みください。

心霊スポット巡りや肝試しに行くのなら、相当の心構えが必要です!

どうしても心霊スポットに行くのならこれだけは準備しよう!という記事はこちらです。

心霊スポットで肝試しをする前にやっておくべき3つの準備

もくじ

1.道中は安全第一で!忍者のように進むべし

忍び足で歩く忍者

いやがる人を連れて行ってはいけない

これは当然のことですよね。

心霊スポット訪問には物心両面における相当のリスク(危険)がつきまといます。

もしもあなたがむりやり連れて行ったお友達が危険な目に遭ってしまったら・・・。

そこへむりやり連れて行った「あなた」が責任を問われます。

心霊スポット探訪は、「自己責任」の意味が理解できて、自らの自由な意志にしたがって参加を決めた人だけで実行しなければならないのです。

道中は無理せず安全第一

心霊スポットの多くは、物件そのものが老朽化するなどにより危険な状態になっていることがあります。

それだけではなく、その場所に通じる道路や通路も手入れがされないまま放置されており、通行に支障があったり大きな危険がともなったりすることもあります。

そのため、心霊スポットへの道中は、周囲の状況と安全を確認しながら慎重に進む必要があります。

 

ところが、心霊スポットや肝試しに向かうときというのは、好奇心からくる興奮と恐怖感・不安感が入り混じる、一種独特の雰囲気に包まれがちです。

このような雰囲気の中では、精神状態が平常時と大きく異なりやすく、言動や自動車の運転が荒くなったり、注意力が低下することもありますから注意が必要です。

 

なお、移動の際は決して無理をしてはいけません。

物理的に、体力的に、あるいは心理的に、これ以上進むのは難しいと感じられるときには、潔くあきらめて帰りましょう。

林のごとく静かに動こう

心霊スポットは住宅街の中に存在することもあります。

あるいは、スポットへ向かう途中で一般住居が立ち並ぶ場所を通り抜けなければならないこともあります。

このような場合に一番気をつけなくてはならないのが、周辺に住む人々の夜間の静穏を守らなければならないということです。

 

心霊スポット探訪や肝試しは、周辺住民の方がお休みになる時間帯(夜間)に行われることがほとんどです。

騒音を発生させて安眠を妨げたり、不安を抱かせるような行動をとることは、厳しく慎まなければなりません。

自分がその周辺の住宅に住んでいたらどのように感じるだろうかと、常に想像してみることが大切ですよ。

心霊スポットへと向かう道中は、周辺の静穏の維持に意識を払いつつ、忍者のように進みましょう!

わたし

2.到着したら状況を確認し、進退を決断せよ

目的地にたどり着いたあなたは、この先に待ち受けているものを想像して胸を躍らせているのではないでしょうか。

もしかしたら、恐怖に足がすくみ身震いをしているかもしれません。

 

どちらにしても、すぐに行動を開始してはいけません。

まずは一呼吸おきましょう。

そして、目の前にあるその場所をじっくりと観察してみましょう。

あなたにはなにが見えますか? また、なにを感じますか?

目的地の物理的状態をチェック

ようやくたどりついた心霊スポット。

まずは外観に物理的な異常がないか、ある場合にはその程度がどれほどで、探索可能な状態にあるかを客観的に確認しましょう。

この時点で物理的・客観的な危険が大きいのであれば、その場に立ち入るかたちでの肝試しや探索活動は中止すべきです。

その場を満たす“気”を感じてみよう

心霊スポットを目の前にして、あなたはどんな感じを受けるでしょうか。

寂しさですか? 悲しさですか? それとも、恐ろしさ?

それぞれの場所はその場所特有のエネルギーをもっており、わたしたちにさまざまなメッセージを送ってきます。

メモ

ここでわたしがいつも感じていることをご説明します。
すべての場所は、それぞれに特有の磁気的なエネルギーを持ち、放射しています。

この磁気エネルギーの中には、過去にその場所を行き交った人々の想いと、その場所自体がもつ想いや記憶のようなものが情報として記録されています(表現のしかたが難しいのですが(汗))。

わたしたちはいろいろな場所で、その場所がもつ磁気に触れ、磁気の中の情報を読み取り、自分なりに解釈しているのです。

わたしたちがある場所から受けとる感覚は、その場所に関して直接入手できる最初の情報となります。

後ほど説明しますが、これは肝試しや探索の可否を決めるための重要な手がかりとなるものでもあります。

霊長類最高峰の存在「人間」であるあなた自身の感覚を軽んじてはいけませんよ

わたし

体調とメンタルをチェックしておこう

つぎに確認しなければならないのが、あなたと他のメンバーの体調と精神状態です。

 

まず、体調はどうでしょうか。

心霊スポットまで歩いて来たので疲れました、というのならそれほど心配はいらないでしょう(少々の休憩は必要でしょうけど)。

もしも頭痛、耳鳴り、異常な寒気、体の節々の痛み、吐き気などがその場やその付近に到達してから突然生じた場合は注意が必要です。

それは、体がその場所に居続けることを拒絶するサインである場合や(あなたを守る存在が警告を出している場合もあります)、その場やその付近にとどまる不浄の霊があなたに接触してきたサインである場合もあるからです。

メモ
これは信じなければそれまでのことですが、場所が場所であるということだけは頭に入れておいていただければと思います。

また、夏の夜は気温が高いため、熱中症の症状としての異常が現れることもありますから注意が必要です(わたしは心霊スポットでの水分摂取を避けていましたが、体調や必要に応じたこまめの水分補給は大切です)。

次の記事では、事前の十分な水分補給の大切さについても説明しています。

心霊スポットへ行く 心霊スポットへの道中と現地臨場の際の5つの注意点

つぎに、精神面の状態はいかがでしょうか。

その場やその付近に到達した時点でこれまでとは異なる心の状態が表れてきた場合は注意が必要です。

たとえば、怒り悲しい苦しい自分が自分でないような気がする声が聞こえるおかしくてたまらないなど、それまでとは明らかに異なる心の状態が現れることがあります

このような精神的変化は、心霊スポットという非日常に足を踏み入れたことで生じる精神的な衝撃や動揺が原因となって生じることもあります。

また、先ほど説明しましたが、その場所のもつ特有の磁気的エネルギーに接触したことで心理的な混乱状態に陥ったことが原因となって生じることもあります。

 

もっとも性質が悪いのが、体調不良の場合と同様に、その場やその付近にとどまる不浄霊などの影響を受けたことを原因とする場合です。

この場合には、すでに憑依がはじまっている可能性がありますので、肝試しの続行は不可能です。

突入? 撤収? 慎重に進退を判断しよう

心霊スポットの物理的(表面的)状態と心理的感覚、さらに参加者の体調と精神状態を参考にして、肝試し・探索活動を開始するのか、それともここで方向転換して撤収するのかを慎重に決めましょう。

3.心霊スポット探訪は他人のお宅にお邪魔するのと同じと心得よ

山に登る人は、山と大自然に心からの敬意の心を抱きます。

心霊スポットに臨む人も、その場所の歴史と過去に関わった人々の想いに対する深い敬意の心をもち、よそのお宅を訪ねるときと同様の礼儀と節度を保つことが大切です。

過去の栄光と想いを感じ取ろう

目の前にある場所は、初めから恐怖の心霊スポットだったわけではありません。

その場所には、所有者や管理者であった方たちの希望や喜びの光が煌々と灯っていた瞬間があったはずなのです。

時代と環境の移り変わりの波に飲まれて今の状態に至ったわけですが、多くのスポットは、時が止まってしまったかのように、過去の栄光の歴史や誇らしい記憶を静かに伝えてきます。

やみくもに怖がらず、あるいは、蛮勇を振るおうとせずに、ほんの少しでもかまいませんから、心静かにその場所の光の歴史に思いを馳せてみてください。

そこにいる(かもしれない)魂にも敬意を

知足さんは、心霊スポットと呼ばれる場所(知足さんの表現だと「人に打ち捨てられ忌避される場所」)には迷ったまま成仏できないでいる不浄の霊魂が集まりやすいといいます。

それらの魂は、死後に進むべき道を見失ってその場所をこの世の住みかとしてしまっているわけですから、決して褒められた存在ではありません。

ですが、それぞれの霊魂にはそれぞれの想いや理由があるので、外からやってきたわたしたちが霊魂たちの静かな生活を一方的に妨害することはできません。

そこにいる(かもしれない)魂たちも、以前はわたしたちと同じくこの世に生きる人間だったものが多いでしょう

彼らの(霊としての)尊厳に敬意を払い、そこに存在することを認めましょう。

彼らはそこにいるだけ、わたしたちは静かに見学させてもらうだけ、ただそれだけです。

「おやすみのところをお邪魔致します」と軽く一礼して立ち入ることができれば十分です。

注意

なお、決してそこにいる霊魂たちに特別の関心を持ってはいけません

たとえば、寂しいでしょう、悲しいでしょう、辛かったでしょうというような同情の心を寄せたりすることは絶対にいけません。

彼らには彼らの世界があり、わたしたちにはわたしたちの世界があるのです。

その線引きだけはしっかりと意識してください。

わたしたちが彼らをどうにかしてあげることは不可能であることを知ってください。

心やさしく繊細な方は特に気をつける必要がありますよ

わたし

4.心霊スポット探索時の振る舞い方

ここまで記事をまじめに読み、あるいは実践してみてくださった方であれば、そう簡単には心霊スポットに近づいてみようとはお考えにならないと思います(それでいいのです)。

 

ですが、それでも行ってみようという方は、つぎの点に注意して肝試しや探索を行うようにしてください。

ここまでの内容を正確に理解されておられる方にはあえてお伝えする必要のないことばかりですが、老婆心までに書いておきます。

  • すべては自己責任であることを自覚しましょう
  • 身体の安全をすべてに優先させましょう
  • 足元と頭上には常に注意しましょう
  • いざというときのために安全地帯を確保しておきましょう
  • ドキッとしても慌てず落ちついて行動しましょう
  • 他の訪問者に出会ったら穏やかに接しましょう
  • 異常を感じたときは静かに落ちついて退出しましょう

5.心霊スポット7つの「べからず」

心霊スポットで肝試しや探索を行う場合に、絶対にやってはならないことがあります。

①ゴミを捨てるべからず

心霊スポットとその周辺に(スポットへの道にも)ゴミを捨てたり持参品を残してきたりしてはいけません

そのゴミなどが原因となって火災が発生したり、スポット周辺の環境をより悪化させたりすることがあります。

また、あなたが持参したゴミなどをいわくのある場所にわざと置いてきた場合には、その場所とあなたとの間に因果で結ばれた関係性が生じてしまうことがありますから、そのような行為は厳に慎むことです。

②物を持ち帰るべからず

心霊スポットは古い歴史のある建物や施設であることも多く、内部には珍しい物品が残されていることもあります

これらの物品は、絶対に持ち帰ってはいけません

その行為が刑法上の窃盗罪などの犯罪にあたるおそれもありますし、素人が誤って触れては危険な薬品や道具類を持ち出すことによって思わぬケガや被害が生じることもあります。

また、いわくのある場所に眠る物品等には、元々の所有者や管理者の念がこもったものもあります。

そのような物を持ち帰ると、その場所や元の所有者とあなたとの間に強力な因果的関係性を生じさせるおそれがあることを知っておきましょう。

③荒らすべからず

心霊スポットと呼ばれる場所を決して荒らしてはいけません

具体的には落書き、破壊、放火や犯罪的利用など、その場所とそこにとどまる魂の名誉を傷つけ冒とくするような一切の行為は絶対にしてはいけません。

すべての場所は想いと磁気的エネルギーを持っており、これを傷つけるような行いは反作用を起こし、いつの日にか必ずその行為者に返ってきます

④騒ぐべからず

心霊スポットでは騒いではいけません

近隣に一般の住居等があれば、そこに住む人たちの生活の平穏を妨害してしまいますし、警察などに通報されることもありえます。

また、探索中に誰かが大声をあげたことで他のメンバーもパニックに陥るというのはよくあることですが、これは大変危険です。

肝試しや探索をしているときにふざけて騒いでいたためにその場の異常に気づくのが遅れて大けがをしたり重大なトラブルに巻き込まれたりすることもあります。

⑤慌てるべからず

なにが起こっても慌ててはいけません

むしろ、なにかが起こったことを察知したら、意図的に呼吸の速度を落として心を静め、なにが起きたのかを冷静に分析するよう努力してください。

本当に異常が生じたと思われるときは、決して慌てず静かに粛々とその場から退出してください。

⑥むやみに情報を拡散すべからず

心霊スポットには、その場所の往時の状態や特徴を示すさまざまな物品や個人情報などが残されたままになっていることがあります。

そうなること自体がひとつの歴史でありドラマでもあります。

どうかいたずらにそれらの情報を公開拡散しようとしないでください。

残された物や情報が静かに伝えてくる物語をあなたの心の中限りで味わうにとどめてください。

⑦迷える霊魂を連れ帰るべからず

心霊スポットを探訪するとき、もっとも大切なことがこれです。

もちろん、不気味に見えるだけで不浄な霊魂など存在しないスポットもあります。

ですが、備えあれば憂いなしです。

先にも書きましたが、一番重要なことは、そこに存在する(かもしれない)霊魂に対する同情の気持ちを持ってはならないということです。

敬意の心を持つことは大切です。

ですが、同情してはならないのです。

彼らは彼らなりの理由があってそこに存在しています。

「わたしたちについて来たとしても何もしてあげられないよ」という意識をしっかりと保つことが大切です。

おわりに

今回は、心霊スポットへの移動時と肝試しや探索の実行時の振る舞い方について説明しました。

「心霊スポットへ出かけるのって、こんなにめんどくさいものなのか~」と思われる方がおられるかもしれませんが、本当に面倒なものなのです。

好奇心や冒険心が面倒くささを上回るようなら、心霊スポットに出かけられてもいいかもしれません(わたしはまったくおすすめしませんが…)。

その際には、ここにお示しした手順とルールを守っていただけることを、本当に老婆心から願っております。

どうか安全第一でお帰りください。

 

次回は、心霊スポットからの撤収時と帰宅の際に気をつけていただきたいポイントについて記事にまとめます。

家に帰るまでが肝試し!心霊スポットからの撤収と帰宅の際の心得とは

心霊スポット巡りをする前の心構えと準備についての手引き記事はこちらです。

心霊スポット巡りや肝試しに行くのなら、相当の心構えが必要です! 心霊スポットで肝試しをする前にやっておくべき3つの準備 Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2019 節 大国

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