今回は、わたしが知足さんから教わりました、自律神経を癒して整え、毎日を元気に生きるためのちょっとしたコツをお伝えします。
特に明らかな体調不良というほどではないけれど、軽い頭痛やめまい、体のだるさに冷や汗といった微妙な不調に悩まされてはいませんか?
もしかしたら、それは疲れきった自律神経からのSOSのサインかもしれませんよ。
知足さんによると、自律神経を癒すために必要なこととは、
- 呼吸法
- ねぎらいと感謝の心
- 回復の宣言
の3つだそうです。それでは順に説明していきます。
もくじ
自律神経失調症とはなんだろう
自律神経が乱れることによって生じるさまざまな異常のことを自律神経失調症といいます。
そこで、まず自律神経について勉強しましょう。
とはいうもののわたしは医学に疎いため、例によってここはウィキペディアさんのお力を拝借して進行してまいります。
自律神経とは?
自律神経とは血管、リンパ腺、内臓など自分の意思とは無関係に働く組織に分布する神経系のことであり、呼吸や代謝、消化、循環など自分の意思とは無関係で生命活動の維持やその調節を行い、絶えず活動している神経である。
「自律神経失調症」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)より引用
ふむふむ。これはわかります。
自律神経とは、わたしたちの意識とは無関係に、わたしたちの命を維持するために休むことなく働き続けている神経なんですね。
自律神経には交感神経と副交感神経があって、交感神経は興奮させる役目を、副交感神経は沈静化させる役目をそれぞれ担っているというのはわたしも知っています。
自律神経失調症とは?
では、自律神経失調症とはどのようなものでしょうか。
自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう、英: Dysautonomia)とは、交感神経と副交感神経の2つから成り立つ自律神経機能の失調によると思われる病態の総称。
「自律神経失調症」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)より引用
これだけではちょっと意味がわからないですね。「失調」とはなんぞや・・・?
自律神経は、わたしたちの生命維持のために24時間年中無休ではたらき詰め。
なので、おそらく自律神経が働きすぎで過労死寸前のサラリーマンのようになってしまい、わたしたちの体内の機能を維持したり調節したりすることができなくなってしまっている状態、それが自律神経の「失調」なのだと思います(今のわたし自身のよう・・・)。
自律神経失調症の症状とは?
自律神経失調症の症状にはどのようなものがあるのでしょうか。
めまい、冷や汗が出る、体の一部が震える、緊張するようなところではないのに動悸が起こる、血圧が激しく上下する、急に立ち上がるときに立ち眩みが起こる、朝起きられない、耳鳴りがする、吐き気、胃痛、胃もたれ、下痢、頭痛、微熱、過呼吸、倦怠感、不眠症、頻尿、アレルギー、腰痛、関節痛、生理不順、味覚障害といった身体症状から、人間不信、情緒不安定、不安感やイライラ、被害妄想、鬱状態など精神的な症状が現れることも多い。
「自律神経失調症」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)より引用
自律神経失調症のカバーする範囲はなんと「めまい」から「被害妄想」まで! その広さには驚かされます。
ですが、「朝起きられない」や「人間不信」まで自律神経の働きすぎのせいにされているのはなにやら不憫な気もします。
ウイキペディアにはさらに次のように記述されています。
自律神経失調症には様々な症状があり、病態は人それぞれの為、判断しにくい。どの症状がどれだけ強いのか弱いのかは患者それぞれである。患者によっては、その他の症状はあまり強く現れないにもかかわらず、ある特定の症状のみが強く表れる場合もあり、症状はきわめて多岐に亘る。
「自律神経失調症」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)より引用
ん~、どうやら過労状態の自律神経が心身にもたらす影響の現れ方というのは個人差が大きいようです。
その不定性ゆえに、自律神経失調症の症状をすべて把握してカタログにまとめることは難しいということでしょうか。
わたしの場合
つい先日のことです。わたしは仕事中のふとした瞬間に息苦しさをおぼえました。
気づけは冷や汗をかいており、それも特に顔に集中しています。
しだいに脱力感があらわれ、同時になんともいえないだるさを感じはじめました。
「これはおかしいな」とそうおもったとき、知足さんからメッセージが。
知足さん
なるほどこの不調は自律神経に異常が生じたせいかも・・・と思い、ただちにお手洗いに移動して、知足さん直伝の岩戸呼吸(岩戸の息長)を5回ほど丁寧に行いました。
するとすう~っと重苦しい状態が消えていき、身も心も軽くなるのがわかりました。
わたし
わたしは知足さんに呼吸法を行うようしばしば促されているのですが、それは自律神経が慢性的な疲労の状態にあるということなのかもしれません(お医者さんではないので正確なところはわかりません。あくまでも「主観」の話です。)。
参考記事 >> 「深く長い呼吸で心を祓い清めましょう―知足さん式呼吸法のご紹介」
自律神経を癒す3つの方法
知足さんは、わたしたちが疲れきった自律神経を癒すための方法を3つ提示しています。
その1 深呼吸をしよう
乱れた自律神経の働きを調整するうえで深呼吸は抜群の効果を発揮します(これはわたし自身が身をもって確認ずみ)。
深呼吸やり方にはいろいろなものがあるようですが、知足さんは上述の岩戸呼吸(岩戸の息長)という方法をわたしに伝えています。
参考記事 >> 「深く長い呼吸で心を祓い清めましょう―知足さん式呼吸法のご紹介」
詳しくは岩戸呼吸に関する過去記事をご覧いただきたいのですが、岩戸呼吸とは、
吸気(吸う):5カウント ⇒ 停止(息止め):8カウント ⇒ 呼気(吐く):10カウント
を1セットとする腹式の深呼吸です。
なれるまではちょっと大変なのですが、カウントの速度(スピード)は体調などにあわせて柔軟に変えていただいてよいとのことです。
その2 自律神経をねぎらい感謝を捧げる
さて、今回の記事で一番重要なのが実はこのはなしです。
自律神経の役割とはなんでしたか?
自律神経は、わたしたちの意識とは無関係に、絶え間なく、休みなく、わたしたちの生命を維持するために心身を調整するという重大な役割を担っているのでした。
その営みは無意識のうちに完結するものである点で自然現象にも近いものかもしれません。
しかし、そのことゆえに、わたしたちは、文字通り自律的にわたしたちを生かしてくれている自律神経の存在と役割の重大さを、ふだんまったく忘れているか、あるいはそもそも意識すらしていません。
知足さんは、わたしたちが今与えられている物事を確認し、そのすべてを受け容れ、感謝をしなくてはならないと説きます。
そして、存在を知覚し、感謝の真心を捧げるかぎり、その物事を失うことはないと説いています。
そのことは、わたしたちの外側ではなく、内側にあってわたしたちもともに生きる自律神経についてもまったく同じである、と知足さんはいいます。
ではどうすれば良いかというと、丁寧な深呼吸によって心身の調和が戻りつつあると感じはじめたら、すかさず自律神経そのものに語りかけるのです。
これらは心の中で想うだけでも効果はあるが、実際にことばとして発声して言い聞かせたほうがより効果が高いとのこと。
語りかけるのは次の2つのことです。
① 自律神経の存在を認め、日々の働きに対するねぎらいの言葉
② 自律神経に対する感謝の言葉
知足さんによると、自律神経というのは、大宇宙から与えられた数多くのギフトの中でもきわめて重要なものなのだそうです。
また、自律神経の存在を認め、その働きを受け容れ、真心をもって語りかけるとき、わたしたちの言葉・想いのすべてが自律神経へと伝わって、さらにその力が引き出されるといいます。
その3 自律神経の回復と心身の調和を宣言しよう
この見出しの意味がわからない方のほうが多いのではないでしょうか。
わたしもはじめて知足さんにこのことを教わったときがまさにそうでした。
知足さんは、自律神経を癒すための仕上げとして、次のように宣言すべきであるといいます。
① 乱れていた自律神経がすでに整い回復していること
② 自律神経の働きのおかげによって、心と体が完全に調和を取り戻していること
知足さんは、「今このときにまさにそうなっている」というように、今まさにその出来事が大きく進行中であるという体(てい)で宣言することが大切だといっています。
実は、はじめてこのことを教わったとき、わたしはこれを単なるおまじないや自己暗示程度のものだと考えていました。
ところが、その後知足さんからいろいろと教わるうちに、口頭で発せられる言葉と現在進行形的な時制表現との組み合わせが持つ特有のエネルギーの実在について感じとる機会が多々ありました。
そういった経験もあって、今では、知足さんが説く「〆の言葉」を仕上げとして発することの意味と重みはとても無視できないと考えています。
おわりに
今回は、忙しさとストレスにより疲れきった自律神経を整えて癒し、心身の調和を取り戻したいときに役立つ方法とコツをお伝えしました。
最後に方法とポイントをまとめておきます。
知足さん流では、自律神経の乱れを整えるためにまずやるべきことは丁寧な深呼吸です。
次に、落ちつきを取り戻した自律神経に対して、まずその存在と働きをしっかりと認めてあげてから、わたしたちの生命維持のための無休の働きをねぎらい(いたわり)、感謝する心を持ち、それをはっきりと表明することです。
そして最後に、すでにすべてが完全に回復して調和がとれていることを宣言しましょう。
これらのことをやってみても症状が改善しないときは、決して我慢せず、早めに医療機関を受診しましょう。
ところで、わたしは疲れをとるためにはゆっくりとお風呂につかり、しっかりと眠ることが一番だと考えており、今でもその考え方は変わっていません。
この点、知足さんも、十分な睡眠をとることは自律神経の健康と身心の調和のために不可欠の行為であるといっています。
他方で、知足さんにとって、入浴とはあくまでも祓い清めのための行為にあたるらしく、自律神経の回復と心身の調和の促進の方法として入浴があげられたことはいまのところはありません。
今回の記事が、自律神経の乱れと疲れによってちょっとした不調に悩んでいる方のお役に立つことを願っています。
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