即位礼正殿の儀を無事に終えましたが、来月(令和元年11月)には令和時代最高レベルの神事ともいうべき大嘗祭が控えています。
今日は、知足さんから受け取っている来月の大嘗祭の準備(一国民であるわたしたちのレベルでしておくべきこと)に関するいくつかのメッセージについてご案内します。
もくじ
難解でミステリアスな皇室の私的儀式
来月14・15日に執り行われる大嘗祭の意味や重要性についてはこれまでもこのブログでちょこちょこ書いてきました。
このブログではじめて大嘗祭に触れたのが4月の記事のようですが、その時点でわたしは大嘗祭については知らないことばかりでした。
そこで、知足さんから与えられる情報や新聞記事などを参考にしながら自分なりに勉強してきました。
ところがこの大嘗祭、知れば知るほどに難しく感じますし、また、ずいぶんと謎に満ちたご神事であるとの印象を強くしています。
しかも、即位礼正殿の儀が国事行為として公的に行われるものであるのに対し、大嘗祭は皇室の私的行事として行われるものですし、儀式の重要な部分についてはまったく公開されません。
そういうわけで、大嘗祭は謎に包まれた非常にミステリアスな神事であるといえます。
実際の大嘗祭の中身を完璧に理解している人というのはそう多くはおられないのですから、謎だらけなのも当然かもしれません。
ですが、大切なのは、このご神事の中身が非常に濃いものであり、またきわめて実践的な意義を持つものであること、そして、それが日本の国とわたしたち日本国民に大きく関わるものであり、さらにはそれが世界全体にも大きく関わるものであるという点です。
大嘗祭は天皇に「正当性」を与える
では、なぜ大嘗祭はそれほどまでに重要な神事とされるのでしょうか。
実は、天皇陛下がこの国における真の頂点である「天皇(すめらみこと)」の地位にお就きになるためには、この大嘗祭の神事を経る必要があるのです。
「いやいや、天皇の地位の継承・即位は日本国憲法の下位規範である皇室典範が定めているんだから、そんな儀式を経る必要なんてないんだよ?」とおっしゃる方がおられるかもしれません。
それはまったくそのとおりなのです(ですから、今上陛下は当然のことながらすでに天皇です)。
ですが、ここでいうのはそのような法制度的意味における天皇(てんのう)の地位への即位のはなしではありません。
この国の成り立ちを霊的な観点からみたときの、天皇(すめらみこと)の地位に就くための要件に関するはなしなのです。
知足さんが半年以上前から繰り返ししているのも、この後者のはなしです。
天皇(すめらみこと)の地位に就くためには、日本国民の代表者としての立場で、即位後最初に収穫されたお米を預かり、それを天照大御神をはじめとする多くの神々に献じ奉ることが必要なのです。
これによって、はれて陛下に天皇(すめらみこと)としての「正当性」が付与されると理解していただいてよいとおもいます。
これが大嘗祭の本質的な意義です。
大嘗祭の流れ
令和の大嘗祭のおおまかな流れは次のようになります。
令和元年11月14日 大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀(悠紀殿供饌(ゆきでんきょうせん)の儀)
11月15日 大嘗宮の儀(主基殿供饌(すきでんきょうせん)の儀)
11月16日・18日 大饗(だいきょう)の儀
大嘗宮の儀のうち、悠紀殿供饌の儀では悠紀地方(東)の水田で収穫されたお米が神々にお供えされ、主基殿供饌の儀では主基地方(西)の水田で収穫されたお米が神々にお供えされます。
なお、11月21日から12月8日までの間、大嘗祭が行われる大嘗宮(神殿)が一般公開されるようです。
近くに住んでいたらわたしは絶対に拝見しに行くのですが、遠いのであきらめています。
近隣にお住いの方は11月21日~12月8日の間にお出かけになるとよいかもしれません。
わたしたちが準備しておくとよいこと
このご神事は絶対に無事執り行われなければなりません。
かといって、わたしたち一般人は直接儀式に関与することはできません。
そこで、知足さんは次の5つのことをすすめています。
1.食事の内容ととり方を見直しましょう
お米をいただきましょう。お米は神代の昔から伝わる生命の糧です。
しかし、お米を貪るように食べてはいけません。
生命の維持に本当に必要なだけ、感謝しつついただかなければなりません。
(※要は食べ過ぎるな、早食いをするなということ)
それを超えて食べればそれは罪となり、害があらわれます。
(※罰があたるかどうかはわかりませんが、たしかに太ったり病気になったりすることはあります)
2.家族、知人、同僚などにあたたかく思いやりをもって接しましょう
大嘗祭の日をよい日にするためには国民が心を寄せ合いおだやかに過ごすことが必要です。
すべての人の心の基礎は、現在起居する生活環境の中にあります。
ご家庭のある方はご家族に対して、お勤めに出られる方は同僚などに対して、ほとんどの方が単なる日常風景としてしまっている関わりを持つすべての人々に対して、これ以降、つとめて愛と信頼、助けあい思いやるあたたかい心を差し向けあうことが必要です。
3.皇室に対する敬愛の心をもちましょう
皇室と天皇陛下に対し、あなたの心の奥からごく自然に生じる素直な敬愛の情を心に抱きましょう。
それは天皇を通じてこの国の新しい時代を安んずるための大きな力となります。
4.住居や地域をきれいにしましょう
大嘗祭は皇室にとってのみ意味をもつものではありません。
それはすべての国民にとって意味をもつものです。
奉祝の意を形に表すためにも、住居や職場、地域を掃き清め、清浄を保ちましょう。
5.大自然に対する畏れと感謝の心をもちましょう
大嘗祭の完成のためには大自然のもつ大きな力を安定させることが必要です。
大嘗祭の間際まで大自然による祓えは続きますが、国民ひとりひとりが奉祝の真心を抱き、大自然に対する畏れ(おそれ)と五穀の実りへの深い感謝の念をもつことができれば状況は安定するのです。
おわりに
このブログをはじめてあと少しで1年になりますが、過去記事を全部読んでくださった方であればここにご紹介しました知足さんのいう5つの準備はご理解いただけるのではないかなと思います。
知足さんから「食べ過ぎてはだめです!」といわれ続けていたのがおよそ1年ほど前のことで、思えばその頃から大嘗祭を迎えるための準備を始めさせられていたのかもしれないです。
なお、食事でお肉を食べることについて、知足さんは特に注意をしてはおられません。
ですが、いつだったか焼肉か鍋物を食べているときに、ふと「こんなにお肉を食べていいのだろうか」という気持ちになったことがあり、その際に知足さんから「それ以上は食べるべきではない」と指摘されました。
したがって、お米もお肉もその他の食材も、生きるうえで本当に必要な量までしか食べてはいけないようです。
なお、知足さんは炭水化物抜きの減量法というものをあまりよく思っておられないフシがあります。
5つの備えの中で特に気になるのが5番目です。
知足さんによれば、大嘗祭の直前までは大自然による自律的な祓え(おそらく風雨など)が続くかもしれないということです。
これが本当だとするとしばらくの間は気を抜くことはできません。
知足さんはわたしたちの心持ちが自然の運行にも影響を与える可能性を指摘し続けていますので、今からでも自然に畏れと感謝の念を持って相対したいところです。
令和最重要の神事とされる大嘗祭まであと20日もありません。
わたしたちも今からできるだけの備えをして、安らかな心で大嘗祭の当日を迎えたいものです。
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